気分障害の代表格・躁うつ病とは?症状・原因・治療法

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気分障害の代表格・躁うつ病とは?症状・原因・治療法

うつ病とアルコール依存症は、生活に大きな支障をきたす可能性があります。今回は、それぞれの症状や治療法について、わかりやすくまとめます。

うつ病の症状

うつ病の症状は、大きく分けて「気分」「思考」「意欲」の3つに分けられます。

  • 気分
    • 抑うつ気分(悲しみ、憂うつ)
    • 興味や喜びの喪失
    • 無価値観や罪悪感
  • 思考
    • 思考力の減退
    • 集中力の欠如
    • 決断力の低下
  • 意欲
    • 倦怠感
    • 意欲の低下
    • 食欲や体重の変化
    • 睡眠障害

これらの症状が2週間以上続く場合、うつ病の可能性があります。

うつ病の診断

うつ病の診断は、主に問診と心理検査で行われます。問診では、症状の有無や程度を詳しく確認します。心理検査では、うつ病の傾向を測定します。

うつ病の治療

うつ病の治療には、薬物療法と精神療法の2つが一般的です。

  • 薬物療法
    • 抗うつ薬
    • 気分安定薬
    • 抗不安薬
  • 精神療法
    • 認知行動療法
    • 支持療法
    • グループ療法

薬物療法は、症状を速やかに改善させる効果があります。精神療法は、症状の根底にある原因を探り、再発を予防する効果があります。

アルコール依存症の症状

アルコール依存症の症状は、大きく分けて「身体的依存」「心理的依存」の2つに分けられます。

  • 身体的依存
    • 断酒すると、手指などの振戦、発汗、悪寒、起立や歩行などの困難、不眠、不安、抑うつ、脱力などの離脱症状が現れる
  • 心理的依存
    • アルコールを飲むと、気分が落ち着いたり、不安や緊張が解消されたりする

アルコール依存症の人は、アルコールを飲むと、これらの症状が強くなります。

アルコール依存症の診断

アルコール依存症の診断は、主に問診とアルコール使用量の確認で行われます。問診では、アルコールの使用状況や生活への影響などを詳しく確認します。アルコール使用量の確認では、飲酒歴や1日の平均飲酒量などを記録してもらいます。

アルコール依存症の治療

アルコール依存症の治療は、断酒が必須です。断酒には、以下のような方法があります。

  • 自力断酒
    • 本人の意思で断酒を行う
  • 断酒外来
    • 専門の医師やカウンセラーの指導のもとで断酒を行う
  • 入院治療
    • 重症な場合や自力断酒が難しい場合に、入院して断酒を行う

断酒後は、再発を予防するために、以下のような治療や支援を受けることが大切です。

  • 断酒会
    • 他の断酒者と交流しながら、断酒を継続するためのサポートを受ける
  • 家族療法
    • 家族と協力しながら、断酒を継続するためのサポートを受ける

気分障害は、気分の高揚や低下、意欲の低下など、気分の面での症状が主に現れます。その代表的な疾患である躁うつ病について、症状や原因、治療法などについてわかりやすくしました。

気分障害の症状

躁うつ病は、躁状態と抑うつ状態を繰り返す疾患です。

  • 躁状態
    • 気分の高揚や多幸感
    • 活動性の亢進
    • 思考の加速
    • 睡眠欲の低下
    • 支出や投資などの衝動的な行動
  • 抑うつ状態
    • 気分の落ち込み
    • 興味や喜びの喪失
    • 意欲や集中力の低下
    • 不眠や過眠
    • 食欲の低下や過食
    • 自殺念慮や自殺企図

原因

躁うつ病の原因は完全には解明されていませんが、脳の神経伝達物質の異常や、遺伝的要因などが関与していると考えられています。

診断

躁うつ病の診断は、問診や心理検査などによって行われます。問診では、症状の有無や程度、生活への影響などを詳しく確認します。心理検査では、気分障害の傾向を測定します。

治療

躁うつ病の治療には、薬物療法と精神療法の2つが一般的です。

  • 薬物療法
    • 躁状態には、気分安定薬や抗精神病薬が用いられます。
    • 抑うつ状態には、抗うつ薬や気分安定薬が用いられます。
  • 精神療法
    • 認知行動療法や家族療法などが用いられます。

躁うつ病の症状

1.躁状態

・気分の清掃、美実感、快調感がみられ、自信に満ち、楽観的となり、幸福感、万能感をともなうこともあります。

・ささいなことで喜怒哀楽をあらわし、気分が変わりやすい(気分易変性)。

・病状が悪化すると不機嫌、攻撃的となり興奮しやすくなる。ときに抑うつ気分をともなう躁うつ混合状態を呈することがあります。

・思考や着想が豊富で多弁となるが、論理が飛躍してまとまりが悪くなる(観念莽逸)。また思考内容のスケールが大きくなり、妄想をいだくことがあります。

・意欲的かつ行動的になり、さまざまな活動を企画するが、集中力に欠けるため失敗に終わることが多いようです。

・ 乱費や社会的逸脱行動などがみられ、それまでの対人関係が崩壊したり、職業的機能にいちじるしい障害をおこすこともあります。

・睡眠欲求が減少して早朝に目ざめる(早朝覚醒)ようになり、性欲は広進することがあります。

抑うつ状態の症状

抑うつ状態の症状は、大きく分けて以下の4つに分けられます。

  • 感情障害:憂うつ気分、無感動、離人感
  • 思考障害または思考制止:思考の遅滞、理解力や注意力の低下
  • 自責感、自信喪失:自分を過小評価する、過去を過剰に後悔する、悲観的になる
  • 意欲低下または精神運動制止:動作の遅滞、口数の減少、意欲や決断力の低下

これらの症状が2週間以上続く場合、抑うつ状態の可能性があります。

原因:

抑うつ状態の原因は完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質の異常や、遺伝的要因などが関与していると考えられています。

診断:

抑うつ状態の診断は、問診や心理検査などによって行われます。問診では、症状の有無や程度、生活への影響などを詳しく確認します。心理検査では、抑うつ状態の傾向を測定します。

治療:

抑うつ状態の治療には、抗うつ薬などによる薬物療法と、認知行動療法などの精神療法が一般的です。

  • 薬物療法:抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、症状の緩和に効果があります。
  • 精神療法:認知行動療法は、抑うつ的な考え方や行動を改善することで、症状の緩和に効果があります。

予後

早期発見・早期治療が大切です。もし、これらの症状に心当たりがある場合は、早めに専門の医療機関を受診しましょう。